ジャンルはコメディだけどそれはもはやウェスアンダーソン的なものであってコメディというのは語弊がある。
ストーリーは簡素なもので、海洋冒険家として世界的名声を得てきたスティーブ・ズィスーと彼の仲間たちがドキュメンタリー映画を撮りに海へと出かける。しかし自分は隠し子だと名乗る青年が現れ彼も交えて航海の旅へと出る。海賊に出くわしたり出版社の女が元に親子げんかが起きたり、、、
とにかく全体を通してかわいくてマヌケ。あいかわらず小物にも力を入れていて欲しくなるものばかりだし、船員がかぶってる赤い帽子もみんなちょっとづつ違って面白い。ダージリン急行では緑がメインカラーで、ムーンライズキングダムでは黄色がメインカラーだったけど、ライフアクアティックではやっぱり海ってことでブルーがメインカラー。内装だったりファッションだったりがブルーで非常にオサレ。最後に全員で乗ってるサブマリンはイエローなのはビートルズが好きなのでしょうか。
謎に銃撃戦が結構出てくるけど緊迫感など皆無。おまけにハンドガンなのに弾が無限に出てくるのはなんで?なんて疑問は禁句である。なぜならこれは学校の劇みたいなもんだから。もしも学校の劇を名優が本気でやってたら面白くない?そんなノリの映画であるし、我々も入りこむというよりは舞台の前で椅子に座ってみているような気分にさせる。
ダージリン急行が面白すぎたせいでこっちはちょっとインパクトに欠けるかなって感じ。でも出てる俳優さんはダージリン急行のインド人の車掌さんだったり最初に乗り遅れたおじさんだったり三人兄弟のお母さんだったりあまり変わらないから問題なす。スパイダーマンでグリーンゴブリンを演じていたウィレムデフォーがちっさいおっさん役で出ててなんかおもしろい。ついこないだアンチクライストを見たのでギャップが...笑
裏も表もないし批判もないしエロスもラブもないけど心が春を迎えるようなそんな映画。
ボンヴォヤージ!
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