2012年11月18日日曜日

【映画】ドラゴンタトゥーの女




デヴィッドフィンチャーによるミレニアムのリメイク?というよりUS版というべきか。ファニーゲームUSAみたいな立ち位置。
ミレニアムが絶賛されただけあって果たしてフィンチャーの方はいかに?と期待していた。結果個人的にはどちらも素晴らしいものであったと言える。
フィンチャー作のドラゴンタトゥーはダニエルグレイグとルーニーマーラを起用した事により007臭がしないか不安であったがダニエルクレイグがありがたくも期待を裏切ってくれ(?)なんとも頼りない女癖の悪いおじさんを演じ切った。
一方でルーニーマーラといえば美しい才女というイメージだったが見事にアングラ感満載のサイバーテクノ好きそうなレズビアン天才ハッカーを演じ切った。
この話は弾丸が飛び交うようなプラトニックストーリーでもないし現行して殺人が起きる話でもない。わかりやすくいえば30年前の草津温泉湯けむり殺人事件を追え!みたいなもんだ。なので求められるのは完全にキャストの演技力と原作をいかにリアリティを出しながらも興味をそそる内容にするかが肝である。
事実デヴィッドフィンチャーはそれをうまくやり遂げたわけだが。
長らくお茶の間でせんべいと共に犯人探しをしている我々にとってこの手の殺人事件の犯人探しは容易だ。犯人は登場した瞬間分かった。てか犯人ヅラしすぎ。
多分犯人が誰かは問題ではなく過程に重きを置いたのだろう。
批判するならばお色気が品がない。アングラ感満載のルーニーマーラだから仕方がないのかもしやないがモザイクを入れるのはどうかと思う。正直あそこでは笑えた。全体を通して暗い話だからあそこでモザイクを入れる事によって笑をとるつもりだったのかもしれない。そうだとすれば彼は究極のコメディアンである。

8/10点中

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