2013年7月15日月曜日

【映画】おいしいコーヒーの真実





我々は日々欠かさずコーヒーを飲んでいる。それは太古の昔から変わらぬことであり、コーヒーはある種の血であるといっても過言ではない。世界で消費されるコーヒーは一日に20億杯を超えそのニーズは年々増している。消費されるコーヒーのほとんどがエチオピアで生産されており、そこには破格の値段でネスレやイリーなどにコーヒーを買われ苦しむ農家の姿があった。

この映画は2006年に英米共同で製作されたドキュメンタリーである。
 エチオピアでのコーヒー生産農家の地位向上のために活動するタデッセ・メスケラに焦点を当て、世界経済・貿易の不均衡と搾取の実態をレポートしたもの。
全世界で1日20億杯飲まれるコーヒーは、石油に次ぐ取引規模を誇る[3]国際商品であるが、その莫大な市場規模に対してコーヒー農家に支払われる対価は低い状況が続いている。そんな中で1990年から2000年にかけて発生した国際市場相場の暴落は生産者の生活を崩壊させ、麻薬生産へ転向する生産者が出るような状況に陥っている。アフリカ・エチオピアでそうした状況を打破しようと生産者組合を組織して奮闘する活動家タデッセ・メスケラに密着し、コーヒー農家の過酷な生活実態と、取引相手となる先進国大企業の不公平な取引事情を描く(引用元wiki)

コーヒーの国際価格はニューヨークとロンドンの取引所で決まるのだが、その数字を元に業者は安く仕入れ農家は安い賃金が入ることになる。
エチオピアの女性は日給0.5ドルで休むことなく手を動かし働いている。コーヒーの価格が安くなればなるほどエチオピアの農家たちの暮らしは貧しくなり、ろくに教育も受けられないような状況が続いている。
電気もついてない部屋にすし詰めで集まる大人から子供が同じ内容の勉強をしている。過程によって収入はさまざまだからだ。
カットは変わり、シアトルにあるスターバックス一号店。シアトルの自信満々女二人組みがコーヒーを売ることに生きがいを感じているようなまぶしい笑顔を振りまく。まるでこーひーの産地に悲惨な状況が訪れていることを露も知らないかのような。
彼女たちが提供していたコーヒーはシダモ地域というところで作られている。そこではなんと飢餓が問題としてあり、ユニセフが栄養失調の子供たちに配給をしていた。


自分が日々飲んでいるコーヒー、それはコーヒーに限らず、食べているもの、飲んでいるものがどこで作られどんな問題があるのかを考えたことはあるだろうか?
我々が日々当たり前のように扱ってるものは多くの人間の手間と苦労があって、当たり前になっている。日本ではよくクレームが店に対して起こるが、平和ボケが生んだ産物だろう。それなりの対価を支払った店にはそれなりのサービスがあたえらるわけであり、高級品とジャンクを同じテーブルに載せることは具の骨頂であるだろう。マクドナルドであなたが頼んだバーガーに髪が入ったのならそれは150円の対価であるが故仕方ないのだ。6000円払って入ったフレンチのコースに髪が入っていたのならばそれはクレームをするべきだろう。
日本などまだましなほうだ。ファーストフードネイションという映画を見ればわかるが、ハンバーガーチェーンのバイト君がバーガーにつばを入れてそれを食うのを見て楽しむなんてシーンがある。フィクションではあるがそんなことが起こりうるほど安いものにはそれなりのサービスが提供される。
また店での瞬間だけでなく、例えばメキシコ移民が工場で屠殺する時に大腸菌が混入したり、あるいは大量生産されたとうもろこしから作られた発がん性の高いコーンスターチが使われていたり、一つ一つたどっていかないとそれがいったいどんなものなのかはわからない。目の前にあるタダのチーズバーガーは、実は大腸菌が入った、発がん性の高い、移民が作ったチーズバーガーなのかもしれない。
言いたいことは安いものにはそれなりのワケがあるということだ。

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