2013年6月21日金曜日
【映画】ヒストリーオブバイオレンス
ヒストリーオブバイオレンス鑑賞。裸のランチでおなじみクローネンバーグ監督による同名DCコミックスの映画化。ロードトゥパーディションもそうだがコスプレだけがDCコミックスだけじゃない。誰かを救うかどうかでアメコミは決まる。
アメリカの田舎町でダイナーを経営するトム(ヴィゴ・モーテンセン)は、自分の店に押し入った強盗を華麗な裁きで見事倒し、人々の命を救う。その勇敢な行動がやがてマスメディアに取り上げられたことで、トムの見覚えのない片目の男カール(エド・ハリス)が店にやってきてトムを脅しはじめる。家族を救うために戦うトムだが次第にトムの過去が明らかになってき、妻はトムとの接し方に戸惑う。忘却のかなたに封印した過去の自分を呼び起こしすべてを終わらせる。
アメコミだって知識は正直後で聞いた方がいい。テンポが非常に悪いし全体的に暗いから。アクションシーンももちろんあるが会話がほとんどなのでヒストリーオブバイオレンスあらためドキュメンタリーオブバイオレンスでも問題ない。ディスカバリーチャンネルでやっても違和感ない。
じゃあ何が面白いのよって言うとヴィゴモーテンセンの演技一択といえる。トムが封印したジョーイの顔を出すときなんかお前誰だよってくらい雰囲気が変わる。周りに取り巻く空気まで変わる。これぞ演技といえる。親の七光りで出る自称俳優は是非見てほしい。これが演ずるということ。
何でかわかんないけどクローネンバーグはヴィゴの尻が見たくて仕方ないのか、イースタンプロミスに続きケツをさらす。前は出てない。
あと息子が(陰部ではなく戸籍上の)ジェシーアイゼンバーグにくりそつでうざい。
この映画最大の疑問は3千万ドルもの制作費をいったいどこにかけたのかということ。あの陽気で見終わったあと開放感とIQの低下をもたらす最高の映画ゾンビランドですら2千万ドルちょっとだ。
確認のためにもう一回見たが金がかかってそうなのは①エドハリスとウィリアムハートのギャラ。二人とも大して出てこないからあまり有力じゃない。②特殊メイクの費用。割と高クオリティなグロさなのでままあかかってるだろうが技術料材料費開発費含めて1000万いかないだろう。300みたいにバッタバッタきりまくる映画じゃないし。③となるとやっぱDCの版権。コンテンツ料ってのは目に見えないがすげえたかい。それにサムライミのスパイダーマンを皮切りに始まったアメコミ映画化ブームで版権の値段は軒並み上がったのだろう。
ヒストリーオブバイオレンスというよりは冷たい食卓みたいなタイトルのが似合いそうな内容だが俳優の演技はすばらしいのでアメコミと思わず是非一度見てみて。
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