なにがそこまで原動力となったのか。
まず彼らの見た目のインパクトにやられた。ビジュアル。それはファッションしかりPVのクオリティしかりすべてにおいて狂ってる。
一般的なヒップホップのグループのアー写といえば腕を組んだステロイドギンギンな黒人が並んでたり、ウージーやらAKを構えてブリンブリンな水着ねえさんとハマーに乗ってる写真が多いが、いったい全体これはどういうことだ。boketeの題材になってもおかしくない。てかどんな生き方をしてても人生の中で写真撮られる前にこんなジャンプする機会はまずない。
まんなかでゴキダッシュみたいなのしてるのがリーダーのタイラーザクリエーター。この見た目に反してかなりどすの利いた低音ラップでかなりクール。
しかも彼ら俺と同じ年齢層なのだからびっくり。AKBとタメくらいといえば分かりやすいだろう。しかしその若さと見た目のキチガイっぽさとは違いPVの内容やリリックはかなり反社会的なものとなっている。若者の将来の見えないやるせなさやアメリカの闇など、まるでイギリス王政時代のセックスピストルズのようなメディアアンチヒーロー。
タイラー単独の“ヨンカーズ”のミュージック・ビデオが世間の目にとまり一躍大ヒット、レーベルの引っ張りだことなったようだ。なんせリリックの内容は精神病のカウンセリング、ラップ中にゴキブリ食って吐いたり最後には首つったりまじでSWAG(ヤバい)。
バイオはこの辺にしておいて内容。
ロービートに乗せてラップする曲が多いがどの曲もちょっとおかしい。女の声のSEを入れたりメロウなメロディをいれたり、不快なリズムコードであったり、それでいてハートフルなオルゴールの音色みたいなのを入れたり。DOMO23は割と従来のヒップホップ的ではあるが他は不安になるようなヒップホップ。というよりは実験音楽というべきか。
ANSWERなんかはメロウで泣きなイメージの割といい曲だ。48では唯一R&B色が強い。そして今回一番話題となったシルバニアファミリーPVのIFHYは聴いてるとホントに不安になる。単音が延々鳴り響く中ラップする。途中でシンセが入るがそれもまた不揃いで不気味だ。GREEKといった感じの不気味ではなく(ミスフィッツ的)まさにODDだ。
そしてMTVでも披露していたRUSTY。へヴィでかなりクール。
そんなわけでヒップホップ好きでなくても異色の音が欲しいと感じたのであれば迷わずチェックすべき。生きていく上でのしきたりとか体制とかそういうのがどうでもよくなる一枚。
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